乳歯の虫歯を放置せずに治療することで、永久歯の健康を保つことができます。乳歯の虫歯がひどくなり神経が腐ると、永久歯に悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。子供のころから、虫歯にならない習慣を、歯医者に定期的に通う習慣を身に着けさせることも重要です。
子供の歯みがきは、基本的には乳歯が生え始めた頃から始めることがおすすめです。以下に、年齢別のポイントをご紹介します。
1. 生後0~6ヶ月(乳幼児期前):
歯が生える前は、唇を触ったりキレイな手で歯茎をマッサージする練習をしましょう。
2. 生後6ヶ月~1歳(乳幼児期):
乳歯が生え始める頃から歯みがきを開始しましょう。けっして痛くないようにしてください。食器を洗うかのような力で行うと(歯磨き=痛み) となってしまいます。
3. 1歳~2歳:
歯みがきに慣れる練習を始めましょう。仕上げ磨きの習慣も。
4. 3歳~6歳:
自分で歯磨きをする練習を重視し、歯磨きの習慣化も、そして仕上げ磨きも忘れずにしましょう。
歯ブラシの選び方は、口腔内の状態に合わせて行うことが大切です。以下に、歯ブラシの選び方のポイントを解説します。
1. 毛の硬さ:
歯ブラシの毛の硬さには「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類がありまが、「ふつう」の硬さがお勧めです。 「かため」 「やわらかめ」は、扱いが難しいです。
2. 毛先の形:
毛先が平らになっているものが歯に当たりやすくて、磨き残しが少なめです。
3. ヘッドの大きさ:
ヘッドの大きさは、縦3列に植毛された小さめが推奨サイズです。大きくても、うまく磨けないと思います。
4. 柄の形(持ち手):
柄の形はストレートで突起のないものがいいと思います。持ちやすさが重要です。
5. ブラシの材質:
歯ブラシの材質は、自分に合った材質を選びましょう。
歯みがきは1日2回以上行うことが推奨されています。具体的なタイミングは以下の通りです。
1. 朝食後:
朝食後に歯磨きをすることで、夜間の細菌や食べかすを除去します。
2. 寝る前:
寝る前の歯磨きは特に重要です。夜間の唾液の分泌が減少し、虫歯のリスクが高まるため、しっかりと歯を磨きましょう。
一日に一回は、丁寧にしっかり口腔内の細菌をなくす気で磨きましょう。その他の時は、食べかすをとる意識で、磨きましょう。
小児の歯列不正の場合、主に取り外し式の矯正装置を用いて治療を行います。固定式のものを使用することもあります。
通常、永久歯列にはえかわるまでの治療を行います。個人差がありますが、12歳前後までと考えてください。
一般的には永久歯を抜かずに治療を行いますが、重篤な歯列不正の場合には抜歯が必要になることもあります。早期から歯列の拡大を行いできるだけ永久歯を抜かずに済むことを考えます。
拡大床などは見えにくいと思います。最近は、マウスピース矯正で、小児歯列に対応いたします。
歯周病は必ずかかるわけではありません。歯周病の多くは、原因であるプラークや歯石を日頃の歯磨きや、定期的な歯科検診などを受けることにより除去することで予防することができます。ただ、お口の中の常在菌の組み合わせの個人差で、歯周病が悪化しやすい人や、悪化しにくい人や、免疫力の個人差で、各個人ごとになり易さが違うので、各個人ごとに対応が違ってきます。予防できない歯周病もありますが、遺伝性の病気など、非常に特殊な場合です。
プラークとは、歯に付着している白、または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物からできています。
またプラークはバイオフィルムと呼ばれている強固な膜状なものに包まれていて、薬剤耐性がとても強力で薬品だけではとても除去しにくい状態になっています。そのためにしっかりと歯ブラシ等で、器械的に除去することが大切になります。
歯肉に炎症が起きていると食物や歯ブラシ程度の刺激でも歯肉から出血しやすくなります。ただ、炎症の進行やその日の全身の健康状態などにより必ず出血するとは限りません。また、出血個所に、歯ブラシの毛先が当たった時にしか出血はしないので、歯ブラシの使い方が一定でないと、時々出血するという状態になります。歯磨きのとき一度でも出血したことに気づいたならば、早めの受診をお奨めします。
本来、適切な歯磨きができていれば歯石は付きません。また歯石の付きやすさにも個人差があります。歯磨きの指導を受けても時間がたてば、その記憶が曖昧に疎かになりやすいのも事実です。
通常は1年に3回~4回が良いと言われています。が、お口の中の状態によっては、予防としての歯石除去ではなく、治療として何度も通院する必要があるかたがみえます。歯石を取るのが目的ではなく、歯周病を直し、良好な歯肉の状態を維持するのが目的です。歯周病の方には、状態に応じて1~3か月に一度のメインテナンスをお勧めしています。
冷たいものが歯にしみる場合、虫歯の可能性もありますが、多くは単なる知覚過敏や歯周病が、原因であることもあります。しみるから虫歯ではなく詳しくは歯科医院診てもらいましょう。意外に虫歯には冷水痛出ません。
虫歯は、口の中に住んでいる虫歯菌が悪さをするために発生します。食べ物糖が口の中に残ると、虫歯菌(ミュータンス菌)が増えてきます。虫歯菌は糖を栄養にして酸を生み出し、歯のエナメル質、象牙質を溶かしていきます。虫歯菌がいない人は虫歯になりません。
基本的には虫歯は、同じ硬組織である骨と違い、なくなってしまった部分は、自然には戻りません。ごく初期の段階ならば再石灰化といわれる現象で改善することがあります。ただし、自分で気づくのは非常に困難なので、定期的な歯科検診が重要です。
虫歯治療時に振動や熱が発生することがあり、後になって歯が痛くなることがあります。これは一時的なもので、時間とともに収まりまることが多いです。しかし、虫歯が神経の近くにまで及んでいた場合は、目で確認出来ていなくても神経まで、器械が達している場合があり、また、もともと一部神経が、虫歯菌に侵されていた場合は歯髄炎に移行していくことがあります。単なる一過性の歯髄炎で収まるのか、神経をとらないといけなくなる歯髄炎かは、観察していく必要があります。
口臭の原因はさまざまですが、虫歯が原因の場合もありますが、歯周病の場合の方が多いとおもわれます。虫歯の治療は重要ですが、口臭の原因は虫歯以外にもあり、歯周病、気管支、胃腸、全身疾患の場合もあり注意が必要です。
歯の痛みとは関係なく、定期的に歯科医院を受診し、予防を重視しましょう。
虫歯も、歯周病も、痛みがないことが、多いです。痛みなく進行するもので、たまに、痛みが出るだけです。痛みの無いことが、虫歯、歯周病の判断基準にはなりません。
歯を丈夫にするためにはフッ素を利用すると良いです。フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の働きを抑制します1。フッ素塗布、フッ素洗口は、とても有効です。
歯周病の前段階の歯肉炎は、子供の時からあります。歯周病の原因は歯の磨き残しから歯に付着するプラーク(プラークバイオフィルム)と呼ばれるものです。何歳からというより、各自それぞれの状態に応じて、20歳代から気を付けたいい方や、40歳代でも、自己管理だけでまったく問題のない方がみえます。一般的には、歯周病は40歳前後から発症、悪化してくる方が多いです。
虫歯や歯周病を初期の段階で発見しやすくなるため治療にかかる時間とお金が節約できます。また問題が何も見つからなかった場合でも、個人に応じたブラッシング指導を受けたり歯のクリーニングなどが受けられます。歯周病では、歯磨きなどの改善点が早めにわかりますし、虫歯も、食生活の改善点がみつかったり、フッ素などのより効果的な使用法をお伝えできます。
3ヶ月~半年に1回受けることをおすすめします。
歯周病の検査で出血が認められる方は、予防ではなく、治療になる場合があり、その場合は、毎月の対応が必要になることが多いです。
※歯科医院で行われる専門家による徹底した歯面清掃をPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいます。 専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に全ての歯面の清掃と研磨を行い、う蝕や歯周病になりにくい環境を整えます。
虫歯には毎日のセルフケア(プラークコントロール、フッ素の使用、甘味制限)を行い定期的に虫歯チェックを行い、歯周病には毎日のプラークコントロールと定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要です。
当院の半径16km圏内にお住まいで、体の機能低下、認知機能の低下などの理由により通院が困難な方が対象です。
申し訳ありませんが、歯科医院での診療がありますので、直ぐに訪問することは、できないのですが早急に訪問することはできます。お申し込みいただいた後、最短かつご都合の良い日時でお伺いいたします。
訪問させていただき、認知症症状の状態に応じて、できる範囲の事を提案させていただいております。
患者様の状態や必要に応じて週1回の頻度が多いです。衛生士の口腔ケアは月4回までとなっています。
診療カレンダー
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~12:00 | ○ | ○ | ○ | 休診 | ○ |
○ 8:30~ 12:00 |
休診 |
14:30~19:00 | ○ | ○ | ○ | 休診 | ○ |
○ 14:00~ 17:00 |
休診 |
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愛知県一宮市東五城宇南田尾60-5
平日 9AM~7PM
土曜 8:30AM~5PM
休診日/ 木・日